先日、フロントフォークオーバーホールの、ご依頼をうけました。
さっそく、ご紹介させていただきますっ!!
オートバイは、KAWASAKI GPZ1000RX。
とてもパワフルなモデルです。
ご依頼内容は、フロントフォークオーバーホール。
オイルシールの交換。
そして、AVDSシステム(アンチダイブ)の修理です。
AVDS(アンチダイブシステム)とは…
ハードブレーキング時に、AVDSの効果が発揮。フォークの動き固くなります。これにより、ブレーキをかけた時に車体が安定するのです。
そして、通常走行時は、路面の衝撃をフォークが吸収してくれます。
そこで、問題がひとつ。
AVDSのパーツはOEM生産(純正)がおわっているのです!!
他のパーツは、GPZ900RNinjaと共通パーツもあるのですが…
入手がとても困難。
しかし今回、オーナー様にご協力をいただき、パーツの入手に成功!
(海外で発見したようです
)

これで、修理をできます!!
まず、フロントフォークを分解清掃。
そして入念に点検します。
AVDSは、小さな穴でフォークの動きを制御しています。
その小さい穴の詰まりも、掃除していきます。
そして、フォークスプリングの計測。
基準値より短くなっていました!
おそらく、フォークが固着して、縮んでしまったのではないでしょうか?
フォークスプリングを新品に交換致しました。
ホワイトパワー製(WP)です。
そして、フォーク修理が完了。
AVDSも作動しました!
軽くブレーキをにぎって、フォークをボトムさせると柔らかく。
そして、ギュッと強めにブレーキを握りボトムさせると、動きがが固くなります。
GPZ1000RXの装備機能をあますことなく使う。
これにより、当時のオートバイをいっそう楽しめるのではないでしょうか??
ps
フロントフォークには、オイルが入っています。
意外と知られていませんよね??
フォークオイルも交換が必要なのです!
そこで…
「フォークオイルは漏れてから交換でいいんじゃない??」
と考えるかたもいらっしゃると思います。
しかし。
その前に、フォークオイルを交換する理由があるのです。
その理由とは…
フォークのオイルは、たくさん走るとドロドロに汚れてしまいます。
なぜなら、サスペンションは伸びたり縮んだりを繰り返します。
金属同士の摩擦するからです。
また、時がたつと、液体が分離することも…
その結果。
内部のちいさな穴に汚れが詰まってしまいます。
そして、100%のサスペンション機能を発揮できません。
以下、〜HONDAモーターサイクルHP〜より引用
サスペンションメンテナンスについて
サスペンションもENGと同じく距離管理、及びメンテナンスを行う事で、サスペンションの性能を維持する事が出来ます。もしメンテナンスを行わない状態で2000Km走行した場合、最終的に減衰力は10%低下、フリクションは50%も増加してしまいます。
サスペンションもENGと同じく距離管理、及びメンテナンスを行う事で、サスペンションの性能を維持する事が出来ます。もしメンテナンスを行わない状態で2000Km走行した場合、最終的に減衰力は10%低下、フリクションは50%も増加してしまいます。
実は、こういった理由があるのです。
性能を100%維持するためには、定期的に交換をしたほうがよいと言えるでしょう。
交換時期は、4年もしくは、1万kmごとを推奨。
フォークの動きが激しいジャンル(オフロード車など)は、それより短めになります!
参考 HONDAモーターサイクル
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